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「雨上がり」で、本当に雨が上がる。 司会のFM802のオッサンやダイノジの2人は、その偶然を驚天動地の出来事であるかのように騒ぎ倒したが、我ら藤巻ファンにとってはさほど珍しいことではない。 今を遡ること12年、日本航空学園で既に3万人が経験した出来事であるし、その後も野外ライブでは、雨上がりを演るか演らないかに関わらず、降っていた雨を彼は何度となく上げた。 問題は、それまで降らせてしまう、ということ。 この日の大阪は、時折小雨がパラつく不安定な天候。ただ、降っても何とか雨具なしでしのげる程度でおさまっていた。 それが、藤巻亮太登場前のセットチェンジの段階になって、ついにザンザン降り。 観客の多くはステージ部分だけにある屋根の下やステージ内部2階の通路に避難した。カッパも何も用意していない私もそのうちの1人。 しかし、不安はない。毛の先ほどもない。 絶対に上がる。 藤巻亮太が、雨を降らせ続けるはずがない。 非科学的な迷信を信じない私でも、彼と雨、という問題に限っては、主義を変える。 はたして強い雨は10分程度で上がり、本人登場のリハーサル後に出てきた司会者は「ちょうどステージ転換の間に雨が降ってくれた」なんてことを言い、私も「やっぱヤツはきっちり晴らしてくれるな」と、ひと安心。 だが、これが甘かった…。 雨上がりを演奏したのはライブ終盤。 そこで「雨上がりで雨上がり」ということは…。 そう、始まってからまた降っちゃったんですわ。しかもセットチェンジの時のヤツをしのぐ強さで、長く。 4ヶ月半ぶりのライブレポ、時系列がなかなかのメチャクチャぶりだけど、雨上がりで本当に雨が上がり、でもそれは彼にとっては割とフツー、ということから書き出したかったのだから仕方がない。読みにくく、かつ出オチ的なのはヒラにお許しください。 では、普通の時系列であらためて。 まずは例によって、行きがけの富士山。 会場最寄りの北大阪急行線緑地公園駅へのアクセスは、新大阪から御堂筋線でわずか3駅。きわめて便利です。 電車は、その超近い西中島南方とは逆の、千里中央方面へと走る。 緑地公園は、直通で乗り入れている北大阪急行線の駅。いわゆるニュータウンなのだが、高島平や多摩ニュータウンなどの無機質な感じではなく、コギレイなのにそれなり温もりも感じられる、ステキな街だ。 この日の観客動員も、かわいかった。 8組出演のフェス。 超大物こそいないけれど、一応日本ロック界の大御所ザ・コレクターズ、ストレイテナーのフロントマンであるホリエアツシ、中堅ランクのレゴ、そして我らが藤巻亮太と、まあまあのラインナップではある。 なのに。 たぶん500〜600人? かなりガラガラ。 4月7日という時期は確かにちょっとハンパで、学生も社会人も何かと落ち着いていなかったりする。家庭の主婦だって、自分自身やダンナの仕事環境がもし4月から変わっていればまだバタバタしてるだろうし、子どもの学校もそう。入進学とかがなくても、週明けの月曜は大半の学校が始業式だ。 しかしながら、主催者は悲しいだろうけれど、参戦者にとって自由席の野外会場でガラガラという状況は、非常にお気楽で楽しい。 席は移り放題。知り合いに会えばいくらでも話し込んでいられる。良席をゲットしようと殺気立つ人もいないし、フェスにつきもののヤンキー上がりDQN的なのもいない。 バカ高いカネを払って巨大フェスの人混みの中で3〜4曲、よりも、こちらのほうが全然いいな。ちなみにこのRocks ForChileは5500円+ドリンク代500円。 そんな中での、藤巻亮太本年初ライブ。 11月下旬の神戸から4ヶ月半というのは、けっこうな間隔の空き加減だ。過去の例でいえば、2013年の日比谷野音から歌旅までのブランクとほぼ同じ。 ラジオやらテレビやらニコ生やらもあったから、あの頃ほどのド放置ぶりではないけれど、やっぱ「やらない時はやらない男」 そこは変わってないんだね…。 やる時は確かにすっげえ気合いでやるんだけど、その期間が短い。たまに単発ワンマンやってくれると思ったら会場が極小キャパでチケット入手難だったり。 なんかこう…さ。需要と供給のズレがずっと解消されてないよな。 ストレイテナーのホリエアツシさんもぜひ観たかった私は、藤巻登場予定の15:40よりも2時間以上前に会場入り。 大きなフェスでも藤巻亮太の直前入場直後退出というケースが多い私には珍しいことである。 到着時に歌っていたのはD.W.ニコルズ。 男女混成の4人組で、女性が受け持つのはベースとドラム。リズムパートだけが女性というのは、現代においてもなかなか珍しいのではないか。 かつては男女混成バンドでの女性の役割はほとんどがボーカルかキーボードで、リズム隊という縁の下の力持ち的なポジションをまかせるという発想はあまり無かった。というか、女性のドラマーやベーシスト自体がきわめて少なかった。 時代は変わっている。 ちなみに、ForChileというイベントの趣旨に則ってお子ちゃま向けのステージングをきちんとしていたのは彼らだけ。でもオトナもしっかり盛り上げていて、なかなか楽しい人たちでした。 その次に登場したのが、地元大阪のソロシンガー、林青空さん。 ちっさくて非力そうな女性なのに弾き語りのアコギは力強く、難しいコードポジションもリズムを乱すことなく弾きこなす。 そして、ホリエさん。 「ストレイテナーから、ホリエアツシです」と自己紹介。 藤巻くんの場合、ライブの主催者側告知として「藤巻亮太fromレミオロメン」とwebやポスターで紹介されることはあるけれど(個人名だけじゃ集客が不安なためだと思われる)、彼自身の口から「レミオロメンの藤巻亮太です」と発せられることはない。 活動休止とはいっても実質解散状態だから仕方ないんだけどね。もしそう言ったりしたら「お!活動再開アリか?」なんて期待持たせちゃうだろうし。 でホリエさん。なにげに藤巻的。風貌、声、そして曲も。 ミュージシャンとしてはストレイテナーのほうが先輩だから、藤巻的というのは失礼にあたるかもしれないけど、かつてはレミオロメンと何度も対バンして、同じ時代の同じ空気を吸ってきた仲間でありライバルでもある。 この人と、アジカンの後藤さんだけは、やはり何か特別な親しみを感じてしまう。 ただ、本人も言っていたように、ラストがエアロスミスのミス・ア・シング(アルマゲドンのテーマ)だったのは意味不明(笑)。まあホリエワールドなんでしょう。上手かったし。 さて、いよいよ次は藤巻亮太。 まずはいつものカーペットが敷かれる。 さらに、中央前方のボーカルマイクに加えて、下手側後方にもイスとマイク。上手側にはキーボード。 何も情報がなく、前2人は単独弾き語りだったからなんとなく藤巻くんもそうかなと思っていたが、3人編成のようだ。 ところで「いつものカーペット」なんて知ったふうな書き方をしたけれど、恥ずかしながら私、今まで気づいておらず、この日しばらくの間一緒に観てくださった藤巻仲間の方に教えられて初めて存在を認識した。50回以上彼のライブに通っているのに。 オッサンの注意力なんざそんなもんです。 ここで来たのが、それまでのパラつきを遥かに上回る強い雨。 ようやく時間軸が既述部分と重なる。屋根下のスペースに一度避難したくだりね。 でも、既述の通り、このまま雨が続くはずがない、彼が出る前にはきっちり止むはずだと100%信じていた。 リハ)南風 その通りに雨が止み、客席に戻ると、ステージ上にはスタッフに混じって河野圭さんの丸顔が。ハデな色のジャージみたいなのを着ている。 そして、藤巻亮太本人。 歓声が上がるが「もうちょっと待ってね(笑)」とマイクで一言。さらに設楽さんもきて、メンバーが勢揃いした。まわりにはスタッフが数人。 特に示し合わせたようにも見えなかったけれど、聴き慣れたアルペジオを藤巻くんがいきなり弾き出し、サポート2人も追随する。 いかにもリハな感じのヤツではなく、途中で切ったりもせずちゃんと歌う藤巻亮太。完全本意気まではいかないにしても8割ぐらいの力は入れてる感じだ。 場内の3割以上を占める藤巻ファンはもちろんリハでも手拍子。もしかしたらサビ前までで終わらすつもりだったけどファンサービスで1番全部イッてくれたのかもしれない。 おかげで本番前にワイパーまでできた。 「今のは見なかったことにしてね」と藤巻がひと笑い取って一度引っ込む。 ここまでは「さすがの雨晴らし男、藤巻亮太!」であった。 1)Sakura お仲間さんと「やるかなぁ」と話していた曲。 ソロでの一般向けセトリとして考えると、太陽の下や日日是ほどの演奏頻度はないけれど、レミオロメンの曲としては粉雪、39の次に知名度のある曲だから、ここでやるのは意外ではない。季節もまあまあ合うし。 「今日のために用意していた曲だけど、ちょっと遅かったよね(笑)」という紹介から、イントロが始まった。3人編成だが、かなりレミオオリジナルに近い演奏。 Cメロのファルセット連発もよく声が伸びていて、なかなか調子はいいようだ。 2)日日是好日 やはりこれはやりますね。 ティンパニのパートは河野さんが足で打つ。 ドラマーじゃなくても手と足で別のリズムを取れるんだから、やっぱプロミュージシャンは凄いね。日日是みたいなリズム弾き主体じゃなくてメロ弾きのピアノでもできちゃうんだろうか。 藤巻くんは、いつものように軽快…というか独特のスリ足的な動きで間奏のアコギを弾く。 YouTubeにupされてる大昔(レミオロメン結成当初の下北GARAGE)の映像と、そんなには変わらない。というより、最近になって、その大昔の頃の動き方にちょっと戻ってる感じもする。 空からは、小雨がパラパラ。風も吹き込んで、かなり肌寒くなってきた。 3)ありがとう Rocks ForChile…子どもたちのために…ってことで…この言葉の大切さ、素晴らしさをぜひ伝えたい… という感じのことを喋ったが、NHKのみんなの歌で流れた曲であることには触れず。 ソロでは、たぶん4〜5回しか歌っていないはずだ。 みんなの歌といえば、めちゃイケの最終回が、見てて何かムカついてしょうがなかった。すいませんちょっと脱線します。 5時間の番組中ずっと断続的に流れていたのが、サザンの「みんなの歌」 その曲、オレの青春だ。お前らのもんじゃない。 演出側と演者側双方のドしつこいマスターベーション的なつくり方とあいまって、本当にイラっとした。 めちゃイケメンバーで私が好感を持っているのは、加藤浩次と武田真治の道産子コンビだけである。 その割、飛ばし飛ばしではあったけど最後まで見ちゃったわけですけどね。 どうせ山本出すなら、ぜひ相撲ライダーやってほしかったなぁ。 ちなみに、とんねるずのさりげなくも示唆的な最終回は、めちゃイケの100倍感動しましたよ。ひとつの時代の終わりは、仰々しい押し付けよりも、自然で心のこもったメッセージのほうが伝わるし、素直に受け取ることができる。 ライブに戻ります。 ありがとうが歌い進められるとともに、寒さでいよいよ震えが止まらなくなってきた。 と思ったら、完全に本格的な強い雨。こりゃちょっとムリです。 曲の途中だけどステージ屋根の内側上部に貼り付いた通路へと移動。藤巻くんからみると左の真横、約3メートル上方の位置。直線距離では7〜8メートル。そこから俯瞰する。 但し、ステージ上手側にしつらえられたテントが邪魔して、上半身しか見えない。河野さんは完全に消えている。 さらに内部に進んでバックステージのヒナ段席に行けば、ナナメ後方からではあるが全身を拝むことができるけれど、雨がやみそうになればすぐに元の客席に戻りたい。あまりここで奥深くまで進みたくはない。 そんな中、雨ざらしの客席前部中央を占める藤巻ファンはほとんどみんな動かない。相当量の青いタオルが頭の上に乗っている。 中にはカッパ持ってきてない人もいたんだろうな…。 4)粉雪 もっと寒い曲やるぞぉー! 若干ヤケクソ気味に叫ぶ藤巻亮太。 雨ではあるけれど、この寒さと冷たさ、ほとんど雪です。4月の大阪なのに。 だから、客席でがんばってた人たちには、なかなかリアルな粉雪だったのではないかと。 私としては、やるかやらないか微妙だと思ってた曲だから、もちろん嬉しい。 ただ、声は確かにすごく出ていたが本当にちょっとヤケクソなんじゃないかってぐらいの張り上げ方で、あの高いピッチをさらに半音上に外したりもして(もともと演奏は半音下げみたいだったけど)、この曲本来の世界観とは別種の迫力がありましたね。 いずれにしても、こういうフェス的な場で粉雪を歌ってくれる頻度が上がっているのはいいことです。 5)花になれたら 基本的に天気雨というか、空のそこかしこに青みがのぞいていて、雲が速い速度で流れながら灰色の濃淡グラデーションをつくっている状態。それでいて今はザーザー降り。 なので、そのうち止む感じではあった。 とはいえ、屋根の下にいる状況からだと、かなり目を凝らさなければ降り方の変化がわからず、私はしばしば藤巻くんから目を切って空や客席側を眺めていた。やはりまだ雨は強い。 どんなライブでもほぼマストになったこの曲だが、多くの反応とは裏腹に「よっしゃキタぁ!」とはならない私。相変わらず。 ただ、曲が進むうちに、雨足がほんの少しだけど弱まった感じがした。 もうすぐだ。ヤツは絶対、雨のままでは終わらせない。 6)雨上がり 今の気持ちをこの曲にぶつけるぞぉ!! その叫びから、千両役者の舞台が始まった。 私は、なかば確信していた。ここで絶対晴れる。 はたして、青空が度合いを増してきた。 雨のち晴れ模様 響くがまま僕らはどこまでも 止んできた! もう戻れる。彼の目の前に! 元いた場所からは多少遠ざかったけれど、あまり人がいない通路後ろのエリアに陣取り、手を振り上げる。 完全に雨が止んだ。 みんな続々と彼の視線が届く位置に戻ってくる。 いやスゴイなホントに。 やっぱ持ってるわ。アイツ。 雨を晴らすことにかけては世界一の男が、またしてもやってくれた。雨上がりで。 間奏や後奏での動きは、もう完全にイッてる感じ。 屋根下から続々と戻ってきたオーディエンスも狂喜乱舞で飛び跳ねてる。そりゃテンションMAXだよねヤツも。 わずか数百人ばかりの野外空間だったけれど、ここに居合わせられた人はマジ幸せな人たちです。ひょっとすると、旅立ちの日ツアーファイナルのスーパーサプライズよりも伝説の雨上がりですよ。 大阪はやっぱり、藤巻レジェンドの街なんだな。 狂気のパフォーマンスでダブルのアウトロを終えた藤巻亮太の雄叫び。 「雨上がったぞぉっ!!」 これが初めてのことならば、もう少し違う態度と言い回しになっただろう。 「いやスゴイ!ホントに雨上がりで雨上がったよ!」みたいな。 だがこの男は違う。喜びなどしない。 彼自身にも、必ず晴れるという確信があったに違いない。 やっぱ俺は持ってるぞ! それをきっちり証明したぞ! そんな感じの、ドヤ顔シャウトだった。 7)3月9日 ラストはこれしかありません。 4組しか観てないけど間違いなくこの日最高の盛り上がりと一体感のあとに歌われる、日本代表クラスの春うた。 この日のラインナップなら普通にトリを取れるはずの藤巻亮太が、きっちり実力通りのパワーを出して会場を支配したところへ、まだ新学期間もない時期に歌うNo.1卒業ソングなのだから、雰囲気は推して知るべし。 久々に、39で泣いた。 すっかり雨も上がり、陽が差し込んだ野外音楽堂。 リアルに場内の3〜4割を占めていた藤巻ファンが、超絶スバラシかったライブの余韻を仲間と分かち合う。 会場、客、登場までの流れ、天気の移り変わり、セットリスト、パフォーマンス…すべてが彼にとって良い方向に作用した。 ホリエさんも、レミオ藤巻に持っていかれた対バンが久々で懐かしかったのではないだろうか。 2002年頃の下北は、アジカン、エルレ、ストレイテナー、レミオロメンらがしのぎを削った場所だったが、かのアジカン後藤も藤巻亮太の才能には白旗を掲げたほどに、レミオロメンは一頭地を抜けていて、その後のメジャーシーンを急激に駆け上がっていった。そっからはちょっと残念な方向にヨレて、ライバルたちの中ではエルレに次いで活動休止となってしまったが…。 しかし、藤巻亮太の才能は健在だ。 天気を操るという魔術も持っている。 この日大阪に集結した推定200人ほどの藤巻ファンは、本当に彼を愛しているファンだと思う。素直で、人がよくて、一途で、マナーもよくて、思慮深くて、忍耐強い、藤巻ファンのいいところだけを見ることができた。 8組出演のフェスで、朝から会場の3割以上を埋める。そんなところも、藤巻ファンの愛すべき部分だ。藤巻より前の出番のアーティストに対しても、ちゃんと観て参加して、ムリヤリではなく自然にノレていたように見えた。どこぞのビッグネームアーティストのファンとは質が違う。 もちろん、来れなかった人が彼を愛してないということではない。そもそも遠征がムリという人もいるし、遠征できる人でも新学期直前の週末、子を持つ母は動きにくい時期だ。そんな人たちとも、このライブを分かち合いたかったと、心から思った。 当初は「大阪のちっさいフェスか…まあ行っとこうかな…ことし初藤巻だし」程度のモチベーションで、それほど気合いを入れて臨んだわけではなかったが、行ってみれば過去でも5指に入る神ライブ。 ライブそのものと、会場の空気と、天気。すべてのトータルでの評価だ。 ってことは、藤巻亮太の曲を知らない人たちにも、トータルな雰囲気の良さは感じてもらえたはず、ということでもある。 フルバンドで出たレゴやDWニコルズを遥かにしのぐ一体感を現出した藤巻亮太の魅力が、少ないながらもこの日服部緑地野音に集まった人たちには伝わったはずだ。それが、彼には本当に大事なことだと思う。 これからも、藤巻亮太の才能と実力と人柄を、少しずつでも多くの人に知ってほしい。 今日、彼は、途中若干ヤケクソ気味にはなったけれど、持って生まれた驚異的な天気操縦能力にも助けられて、大成功のステージにすることができた。 オーラはそんなになくても、間違いなく「持っている男」なのだ。 次の、春のパン祭り。 電話攻勢もポチッと攻勢も何もしていない私は、結局のところ人に頼って取ってもらった大阪1stしか確保できてないけれど、ナニワの藤巻にはきっとまた何かがある。 それを信じて、40日後、再び東海道を下ります。 いや、旧海道の名で例えるならば、下りではなく上りですね。
by hato0929
| 2018-04-09 21:19
| レミオロメン
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Comments(11)
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コロさん
at 2018-04-10 12:31
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キタァァァァァァァァア!!待ってましたhatoさんのレポ。
大阪遠征お疲れ様でした。やはり行ってきたんですねhatoさん。 私も行きたかったんですが身内の不幸があり見送りしました。 8曲中6曲がレミオ曲。(羨ましい!) ありがとう ですか、いいですね。 花鳥風月ツアーの時も良かったんですよ。 雨上がりは天気予報を見て演奏するかしないかを判断したのか、 (演奏回数も多いから当日決めた?) あのセリフが言いたくて演奏した、のかもしれません。 大阪のレポも楽しみにしています。 (私は4/28恵比寿に行ってきます)
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ヨッシー
at 2018-04-11 08:47
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こんにちは、ブログの更新楽しみにお待ちしていました。私も7年程前のhatoさんと同じく、レミオロメンは39粉雪ぐらいしか認識していませんでしたが、数ヶ月前、偶然レミオベストを聴く機会があり···発症しました。(笑)
めっちゃイイですね、レミオもソロ藤巻も。 そこから商品化された音源はほぼコンプしましたが、レミオとソロ藤巻を時系列を無視して同時並行で聴きまくって、正直、かなり混乱していました。その混乱を何とか整理したいと思い、ウェブでレミオについてのテキストを探したところhatoさんのブログに辿り着きました。 取り留めのない文章で恐縮ですが、お伝えしたかったのは、減るばかりと嘆いておられたレミオ&藤巻のファンにも私のような新規参入があることと(オッサンですが)、それについてhatoさんのブログがかなり大きな役割を占めましたということです。(アーカイブを2周して楽曲とバンドの歴史について、かなりスッキリしました(笑)有難うございます。) 私にとって初の新規リリースとなるDVDで予習して、大阪ビルボード1stで生藤巻(レミオ)デビューします。
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hato0929 at 2018-04-11 09:11
コロさんお久しぶりです。いつもありがとうございます。
言われてみればレミオ曲の割合、すごく多いですね。以前はソロ曲が少ないといろんなことを考えてしまいましたが、今となってはそんなに意識もしなくなりました。 でも、ソロの、特にオオカミ青年の楽曲たちをもっと大切にしてほしいなという気持ちは今でも変わりません。あそこには、本当の彼が棲んでいるから。 雨上がりは、その日やるかやらないかは当日決めた可能性もたしかにあります。ただ、降ったり止んだりが繰り返されていて、もし雨上がりを歌ったときに降り始めたりしたらそれもヘンだし…。でも花になるが終わってからひとこと叫んだだけで演奏に入ったから、少なくとも順番は固定されてた感じでしたね。 なのに結果的には天気との辻褄が合ってしまう。そこが、彼の「持ってる」とこだと思います。 マーチンギターのやつは、その日休めなくて行けませんが、楽しんできてくださいね。
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hato0929 at 2018-04-11 15:05
ヨッシーさんはじめまして。
オッサンの新規参入は貴重ですね(笑) 駄文の羅列を2周分も読んでくださってありがとうございます。 私の場合は、彼のソロ始動初期から見ることができたので、音楽性の変遷やレミオからつながる部分そうでない部分を比較的整理しやすかったですが、今いきなりレミオもソロもごった煮で聴くと、やはり混乱するでしょうね。レミオロメンの10年間だけでも別のバンドかっつーぐらい変わったわけだし。 でも、ソロのある時期とレミオのある時期の音楽性に共通項があったり、その前後の彼の言動などもなにがしかのつながりがあったりして、まあ退屈しないです(笑) 初めてだと、彼のライブはオッサン的にはいろいろと考えさせられるところがあったりするんですけど、決して敷居の高いライブというわけではないし、音楽そのものに惹かれているのなら問題ナシですよね。 初回をクリアして(笑)ぜひリピーターになってください。
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そよ風ひらひら
at 2018-04-12 21:45
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hatoさんお久しぶりです。
行くまでの景色、天気の移り変わり、会場の雰囲気、そして奇跡が起こった瞬間までその場にいたように伝わりました・・・ と言いたいところですがやっぱりその瞬間の狂喜乱舞状態を体感できたのはその場に居たラッキーな人たちのみなんですよね。 あまり「羨ましい」という言葉は使いたくないですが・・・やっぱり羨ましいです!! それとhatoさんの言葉でなるほど!と思ったことは 「それまで雨を降らせてしまう」ということ。 そもそも雨が降っていなければ文字通りの雨あがりにならないはずなんだな・・と。 ホントに亮太さんは恵林寺でそういうチカラを身に付けてしまったのではないかと思うくらいです(笑 あ、前からか(^^ゞ 最後に・・・その場に居た藤巻ファンはこのレポを読んですごく嬉しい気持ちだと思います♪ やっぱりマナーとかそういう事をちゃんと褒めてくれるところがモテるモテないの差なんだとおもいます。 ↑勝手なイメージですが・・・ブイブイいわせている(いた)タイプだと思っている^^ 今回も詳細なレポありがとうございました♪
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hato0929 at 2018-04-13 07:02
そよ風さんお久しぶりです。
モテやしませんわ。もう(笑) すっかり枯れたオッサンです。 今回の彼は、自分が歌っている最中に雨が降りはじめたわけです。これ実はレアなこと。 登場前に降っていた雨は、一度きっちり止んだ。この時点では「よしよし、やっぱオレだな」だったでしょう。 それが、自分が出てからまたザーッときてしまった。「あれ?おかしいな?オレなのに」 雨の中登場して、歌い進めるうちに晴らすのが藤巻亮太であったはずなのに。 前方中央部にいた人たちはガマンして動かなかったけど、そのまわりからはどんどん人が視界から消えていく。帰ったわけじゃないことはわかっていたとしても、心穏やかではないですよね。ナイーブな男だし。 珍しく、けっこうあからさまにイラっとしたのが観てる人からもわかって、ヤケ気味にもなって…。 ここはホントに、彼を責める気にはなれません。自分自身も避難したわけだし。 その点すごいのはやっぱり、ずっと動かず濡れネズミになった人たちです。ぜったい、カッパ持ってない人けっこういたはず。 すごく寒くて冷たかったから、たぶんちょっとは迷ったかもしれないけど「目の前のど真ん中にいる私たちまでゾロゾロと動いちゃったら彼が悲しむ」という思いもきっとあった。 おそらく、もっと凄いゲリラ豪雨的なやつがきても、彼女ら(彼ら)は動かなかったんじゃないかと思います。 藤巻くんのライブには、ときどき感心できぬふるまいや声がけをするファンもいますが、そういう方は「アタシを見て」「アタシにかまって」が強い方だと思うので、雨の中を耐え忍ぶなんてことはしない。 そんなこんなで、あの日あの場にいたファンの方々からは、本当の藤巻愛を感じたのです。 もちろん、行けなかった人の中にも、もし行けてれば同じく雨を物ともせず観続けた人がたくさんいるでしょう。 単なる「奇跡のライブ」じゃなく、いろいろなところに目を開かせてくれた、大阪の1日でした。
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at 2018-05-01 12:08
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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hato0929 at 2018-05-06 23:35
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at 2018-05-22 12:17
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2018-06-01 12:47
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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hato0929 at 2018-06-10 12:02
非コメさん大変遅くなりまして。
マーチンライブの詳報、ありがとうございます! 「失笑」「ややウケ」に、微妙な空気感が読み取れますね(笑) 彼、たまーにそういう空気をつくることがある。 D45を持っているはずなのに、数日前に壊したというトークもね…会場にいたのは出演者のファンが主体ではあったでしょうけど、マーチンを愛して止まぬギター弾きの人や、そのものマーチン関係者もたくさん居ただろうに。 でも、深呼吸→優しい星→雨上がり→39という4曲を選んだのは、その後の大阪ファン祭りのセトリ→独立発表→東京ファン祭りのセトリ→マウントフジマキのリリースという流れを考えると、なかなか興味深いものがありますね。 あまりライブが多くはないだろうと思われる2018年において、これまでのところ唯一参戦できなかったマーチンの内容を知ることができて、本当にありがたいです。
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